/ 11月〈1〉 心臓病について
心臓の構造と働き
身体の組織が正常に機能するためには、心臓が規則正しく動き血流を維持していることが大切です。そのため、循環器機能が害された場合、多くの組織で酸素や栄養が不足してしまいからだの色々なところで有害な影響が起こります。また、循環機能が停止してしまうと、呼吸、代謝の停止を意味します。
心臓は、規則正しく収縮と弛緩を繰り返し働き続けます。
この心臓の筋肉を「心筋」とよびます。心臓は内膜、心筋層、心外膜の3層からなります。
心筋の細胞は生後まもなく分裂増殖をやめ再び増殖しないことが知られています。
心臓は心筋の細胞が肥大することにより発育しますが、何らかの原因で心臓に傷害が起こると組織が再生できなくなります。そのため心臓機能の低下が起こります。

心臓の構造
心臓の内部は右と左、またそれぞれ心房、心室に分かれ右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋に分かれています。そして、それぞれの部屋についている4つの弁が血液の逆流を防いでいます。

血液の流れ
全身をぐるぐるまわっている(循環)血液は心臓の中を次のように通過します。
全身→大静脈右心房三尖弁右心室肺動脈弁肺動脈→肺
肺→肺静脈左心房僧帽弁左心室大動脈弁大動脈→全身

このように一定の血液が心臓の中を流れ、全身を循環しています。

11月〈2〉 僧帽弁閉鎖不全症について

この記事は2008年11月現在制作された内容です。記載内容は予告なく修正、変更を行なう場合が有ります。
Copyright (C) 2008 Sakai Animal Hospital All Rights Reserved.