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アレルゲンの侵入場所は?
喘息や鼻炎などの場合は呼吸器にアレルゲンが侵入することによって、症状が呼吸器に起こります。また、目から侵入した場合は、結膜炎、や流涙といった症状を示します。食物アレルギーの場合には食物抗原のままアレルゲンとして消化器にアレルギー反応を起こす場合と、アレルゲンが体内に吸収されて皮膚において反応を起こす場合があります。
また、アトピー性皮膚炎では皮膚表面に付着したアレルゲンが侵入した場合や、長期間アレルゲンとの接触によってアレルギー反応を起こすとが知られています。
犬猫のアレルギー疾患では、皮膚症状を示すケースが非常に多くみられます。
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犬、猫によくあるアレルギー〈ノミアレルギー性皮膚炎〉
ノミアレルギー性皮膚炎は、寄生しているノミの数は関係せずに、ノミの吸血時の唾液成分に対してアレルギーを起こし、湿疹、脱毛などがおこります。ノミが繁殖しやすい季節に多く見られます。
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症状
主にノミの寄生しやすい腰背部からしっぽの方にかけて、脱毛や丘疹、かさぶたなどがみられます。症状としてはとても激しい痒みを伴なうため、精神的なストレスが加わり、イライラして飼い主さんに噛み付いてしまうこともあるかもしれません。自分の歯で腰やお尻のあたりを急に咬みだしたりします。また、ノミも大量に発生すると貧血になる可能性もあります。
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検査方法
毛を分けて観察し、ノミの糞などを探します。ノミの糞は肉眼では黒っぽい土や砂のように見えます。ガーゼなどの上で湿らせてみると犬や猫の血液成分を糞便として排泄しているため周囲が赤っぽく滲むのが特徴です。
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治療
駆除剤(スポットオン・スプレーなど)で、ノミを完全に駆除し、その後も感染予防します。また、症状が重度の場合は内服薬も併用します。
室内飼いでノミが発生した場合は犬、猫についているノミの駆除も大切ですがノミの卵が家の中にばら撒かれており、条件がいいと孵化し家で繁殖してしまい人間も刺されることがあります。
人間も刺されると1週間ぐらい痒みが続きあともなかなか消えないので家の中の駆除も行った方がいいでしょう。(バルサンなどがあります。動物が居ないときにしましょう。)
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来月もアレルギーを取り上げます。
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11月〈1〉 アレルギーについて(第1回) |