/ 2月〈1〉 老齢の管理について
この老齢に関しては前にも触れたことがあるかと思いますが、今回は老齢の散歩についてお話したいと思います。

年をとると歩くのがつらそうだから、散歩はトイレだけ済ませてすぐ家に帰る飼い主さんが多いかと思います。しかし、老齢=散歩がつらいというわけでもないと思います。散歩は筋力低下の防止や新陳代謝の活性にも繋がります。肥満防止だけでなく他の動物や人とのコミュニケーションの機会を与えてあげることが出来日々の生活の楽しみの一つともいえます。また、散歩は脳によい刺激が与えることも出来ます。とはいえ、加齢による身体の状態は変化してきますので身体の変化に合わせた散歩を行うようにしましょう。

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自立歩行が可能な場合
自分で歩行が可能といっても、立ち上がりや歩きはじめに「もたつき」が見られるようなら骨関節系に問題が起きている可能性があります。そのような兆候がみられ、まだ鎮痛剤を必要としない程度であればコンドロイチンなどを含むサプリメントを使ってみるのも効果的です。またいつでも自立歩行ができるように、運動を続けるように努力してあげましょう。

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補助があれば歩ける状態
自分で歩行ができなくなれば、生活の範囲は当然ですが狭くなります。しかし少しでも歩ければ、生活の範囲も社会との繋がりも維持できます。歩くことの基本は、まず、自力で立っていられることです。そして、一歩一歩前に進むために、バランスよく体重の移動が出来ることが必要です。しかし関節疾患や体力の低下がある場合には、筋力維持のための運動が十分にできないだけでなく、うまく立っていることさえ出来なくなります。
そのため自力で立ち歩くためには、足腰が痛くなくつらくないように鎮痛剤を使ったり、しかも楽しい運動を行い筋肉量を減らさないように歩き続ける工夫が必要になります。

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2月〈2〉散歩の注意点

この記事は2010年2月現在制作された内容です。記載内容は予告なく修正、変更を行なう場合が有ります。
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