/ 7月〈1〉 犬、猫に活用して欲しいツボ(指圧)
こんにちは。今回も前回の続きであるツボのお話です。自宅でも活用して欲しいと思い取り上げます。
※今回は東洋医学的な療法です。西洋医学的な療法は掲載していません。

症状:鼻がつまりフンフンいっている
肺の体液不足状態がひどくなって、いつも鼻が詰まっているような猫、白い膿が混ざった鼻汁が慢性的に出ている猫。この猫たちは、鼻をフンフン鳴らし、うっ血しているようにみえます。息をしている音が、部屋の反対側からでも聞こえてくるぐらいの大きです。

これは、慢性的な副鼻腔炎です。
こうした状態のペットによくみられる兆候は、猫の場合には走りまわらなくなったり熱がでたりします。鼻の穴の先っぽに黒いかさぶたがついていることもあります。このくろいかさぶたは、鼻の中の粘膜を浸している体液が乾ききってしまってできたものです。犬でも慢性的な体液の不調は、鼻先や鼻の穴に泥団子のようなものがこびりつくのでわかりやすいです。鼻の先にできる小さな潰瘍もその動物の体液が干上がってしまったためにできたものです。漢方では、こういった兆候は、肺の中を潤す体液、つまり水分が枯渇したからとみるので、治療はその器官のバランスをととのえ、体液がなめらかに流れるようにするのを目的とします。

副鼻腔炎のときに見られる症状
 くしゃみ、大きな呼吸音
 鼻に団子状のものがついていたり、黒くなる。
 かさかさした、フケだらけの毛、肌
 便秘、のどの渇き、疲れやすい

ツボ療法で治す

副鼻腔炎
(1)肺兪(はいゆ)の指圧
背中にあるこのツボは、肺の経絡のバランスを整えます。

(2)だん中の指圧
胸部にあるこのツボは、患者がぜいぜいといっていたり、苦しそうに喘いでいたり、苦しそうに喘いでいたり、胸の痛みを経験したことがある場合に、横隔膜を正常にしたり、呼吸と体液を正常化するために使われます。また、呼吸や肺の組織に大きな影響を与えるツボとも考えられています。

(3)列缺(れつけつ)の指圧
前足にあるこのツボは肺を丈夫にするツボです。

(4)合谷(ごうこく)の指圧
前足にあるこのツボは、頭と顔、副鼻腔と鼻に関わる大事なツボです。

(5)迎香(げいこう)の指圧
鼻の横にあるこのツボは、鼻腔の両側にあって、鼻に関わる大事なツボです。


このほかのツボのほかに、副鼻洞の鬱血をとるためには、目の周りと鼻の付け根を指先で軽く押してください。

症状:胃腸が弱い、食欲がなく便は軟便ぎみ
もともと胃腸が弱いペットの兆候のひとつは食欲がなくなることです。そして、ガスがたまりやすくて、ゲップをよくし、便は軟便ぎみです。疲れaやすいので、あまり元気に歩き回りません。
食後や排便後は疲労感があり、だいたい便の回数が増え、食べるとすぐに排便したがります。こうした犬や猫をよく観察していると、食後、腹部や後ろ足を舐めまわしています。胃のあたりをなめることで消化を促したり、食べ物やガスを移動させようとしているのかもしれません。
胃腸が弱い原因は多くの場合、胃腸の「気」の衰えと「寒」つまり冷えです。そのため、治療は胃腸の「気」を元気にし、そして温めることをめざします。

ツボ療法で治す

胃腸が弱い
(1)足三里(あしさんり)の指圧
腹部にあるこのツボは、胃腸を丈夫にし、「気」を強めるツボです。胃、脾臓、筋肉にエネルギーを与え体力をつけます。

(2)内関(ないかん)の指圧
前足にあるこのツボは、嘔吐を止め、気分を沈静させるツボです。

(3)中かんの指圧
お腹にあるこのツボは、胃腸を丈夫にするツボです。

7月〈2〉 犬、猫に活用して欲しいツボ(指圧)

この記事は2010年7月現在制作された内容です。記載内容は予告なく修正、変更を行なう場合が有ります。
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