肺の体液不足状態がひどくなって、いつも鼻が詰まっているような猫、白い膿が混ざった鼻汁が慢性的に出ている猫。この猫たちは、鼻をフンフン鳴らし、うっ血しているようにみえます。息をしている音が、部屋の反対側からでも聞こえてくるぐらいの大きです。 ★ これは、慢性的な副鼻腔炎です。 こうした状態のペットによくみられる兆候は、猫の場合には走りまわらなくなったり熱がでたりします。鼻の穴の先っぽに黒いかさぶたがついていることもあります。このくろいかさぶたは、鼻の中の粘膜を浸している体液が乾ききってしまってできたものです。犬でも慢性的な体液の不調は、鼻先や鼻の穴に泥団子のようなものがこびりつくのでわかりやすいです。鼻の先にできる小さな潰瘍もその動物の体液が干上がってしまったためにできたものです。漢方では、こういった兆候は、肺の中を潤す体液、つまり水分が枯渇したからとみるので、治療はその器官のバランスをととのえ、体液がなめらかに流れるようにするのを目的とします。 ★副鼻腔炎のときに見られる症状 くしゃみ、大きな呼吸音 鼻に団子状のものがついていたり、黒くなる。 かさかさした、フケだらけの毛、肌 便秘、のどの渇き、疲れやすい |