/ 9月〈1〉 口腔疾患で来院したときの病院での検査(麻酔科)
9月にはいっても暑いですね!!涼しくなるのももう少し!頑張りましょう。今月は先月の続きです。

麻酔下での口腔内検査
麻酔なしで確認できることも多いですが、麻酔をかけてゆっくり中を確認できるようにし、詳しく調べないと解らない変化もたくさんあります。特に歯周病の状態の程度の把握は、全身麻酔なしでは難しいと思います。口の中を細かく検査するためには通常は全身麻酔が必要です。
無理に実施しようとすれば大変危険ですし、動物が恐怖を覚えてしまいます。状態によって飼い主さんに理解していただき麻酔をかけます。
口腔内検査の流れ
【1】誌肉の炎症の程度を判定
ポケット(歯肉と歯肉の間にある溝で、通常は深くなったものを指す)の深さや出血の状態を確認します。

【2】歯石の付着度を判定
歯面に歯垢がついている程度を判定します。同時に歯がぐらぐらしていないか、病巣はないか確認します。

【3】ポケットの深さを評価
歯周病が進行するにつれて、歯に対する歯肉の位置が歯の根元に移動します。これは、歯周組織の消失を意味します。

犬
【4】X線検査
口腔内検査においてX線検査はとても重要です。正しい方向からの撮影を得るためには、麻酔が必要になってきます。
適切なX線写真を撮影することで情報が飛躍的に増えます。

これらの検査をすることにより口の中の異常をみつけることが出来ます。口の中を気にする方は少ないように思います。お口が臭いと感じ出してから病院に来院される方が多いように思われます。
猫
9月〈2〉 家での日ごろからのデンタルケア

この記事は2010年9月現在制作された内容です。記載内容は予告なく修正、変更を行なう場合が有ります。
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