/ 9月〈2〉 Tタッチプラクティショナー受講2

Tタッチ以外にもグラウンドワークも少し紹介しましたが、再度紹介したいと思います。
ボディーワークは先ほどお話した効果がありますが、グラウンドワークをボディーワークと一緒にすることにより、動物に自信を取り戻させ、飼い主さんとのコミュニケーションのツールの一つになり、人に対しての従順さも養うことができます。グラウンドワークもいくつかお話したいと思います。
グラウンドワークの中には色々な障害物をこなす作業がありますが、トレーニングと違うところはその障害物を飼い主さんと一緒にゆっくり地に足をつけて歩くということが目的になります。ゆっくり歩くことにより動物は自分のバランスを感じそういう状態のときのほうがよりまわりのことを見渡すことができ、正常心でいることができます。

動物に限らず人にも当てはまることです。自分の飼っている動物たちは自分の鏡です。人が冷静になっていないと動物も落ち着きが無くなり、感情の起伏が激しければ動物もまた感情のバランスが崩れその感情のはけ口が無駄吠えなどに繋がったりすることがあります。
人が、どんなときでも冷静でどっしりと腰をすえていれば、動物も落ち着き、リラックスできる用になります。
簡単そうに思えますが自分の感情、や身体のバランスが整っている人はどれくらいいるでしょうか?この講習に参加するたびに動物は人の感情をとても敏感に読み、人のシグナル一つで良くも悪くもなるということを学びました。


伝書鳩のジャーニー
伝書鳩のジャーニーは両側から動物をリーディングする技法です。神経質な動物に自信をもたせることができます。両側に人がいると守られている感じがする犬もいます。
集中力のない犬にも効果的です。

ポール
ポールを何本か間隔をあけて置きそのポールの上をあるかせます。このエクササイズは犬の歩調を改善させ動きを軽くします。また、集中力を養います。

はしご
はしごの上を歩かせます。はじめ怖がるようであればはしごをジグザグでいったり、段の上におやつを置き跨がせたりします。自分に自信を持たせることができます。

伝書鳩のジャーニー
伝書鳩のジャーニー
Tタッチは今現在何か問題になっていること、改善したいところを明確にしその目的に向かって最善を尽くすために、まず、バックグラウンドをお聞きし、何が目的かを明確にします。目的が決まったらなぜその行動がでているのか観察をします。観察をしその問題になっている状態のときにどこのバランスが崩れているか確認しまずバランスを戻すには何が必要か判断します。その子のために取り除けるものがあれば取り除きそちらに集中するのであれば視線をずらすことを考え、そのために4本の足を地面につけさせることを行います。そうすることにより動物はその行動をあえあてしなくても大丈夫だと感じ、考え、その行動をする必要が無いことを学びます。
私たちは、その問題になっていることに対して最善を尽くしどう変化するかをみることが大事だと思っています。その上で飼い主さんの努力も必要になってきます。人がちゃんと呼吸をしているか(緊張したりしていると呼吸がはやくなったり、止まっていることが多くあります)リラックスしているか、動物の反応にあせらず対処できるかなどです。
これは、今日、セッションしたらすぐ直ることではなく、毎日の積み重ねにより、無駄吠えがいつもは吠えやまないがだんだん吠えても一時的で止めれるようになってきたという築きが大切になってきます。
たくさんお話してきましたが、この講習に参加するたびにどうぶつももちろんですが自分自身も人間的に成長していくのが解ります。
ぜひ動物とのコミュニケーションのツールの一つとして使ってほしいと思います。

AHT 寺田 絵美
参考資料 アニマルメディア社「犬にT-TOUCH」リンダ・テリトン・ジョーンズ著

9月〈1〉Tタッチプラクティショナー受講1

この記事は2008年9月現在制作された内容です。記載内容は予告なく修正、変更を行なう場合が有ります。
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