/ 8月〈1〉 猫のニーズを理解する
室内で飼うにあったては猫にとって必要な環境を整えてあげましょう。
動物の国際的に認められている動物福祉の5原則があります。

1.飢え、乾き、栄養失調(不適切な栄養管理)からの自由
2.不快な環境(汚れた場所など)からの自由 
3.痛み、けが、病気(身体的なもの)からの自由
4.恐怖、不安(精神的なもの)からの自由
5.本来の行動様式を発現できる自由


すべて大切なことですが、5に関してはなかなか忘れがちになりやすいと思います。動物はその種によって行いたい行動はそれぞれ違います。
私たち人間も好きなことをしているときが一番幸せですよね!動物もやりたいことをしていることが一番幸せだと思います。もちろん、人間社会に生活している以上何でもという訳にはいきませんが、飼い主さんに不都合なく、そして、他人に迷惑かけない形で出来るだけ自然な行動をとれるように工夫してあげることは大切です。

猫が安全な室内で、猫らしく生き生きと生活するためには、さまざまな工夫がいります。室内で十分にニーズが満たされている猫は、飼い主さんとともに幸せに暮らせるでしょう。

猫のニーズを理解する
猫は人間と異なる動物ですが、人間社会で暮らす生き物です。飼い主さんから食べ物を与えられ、世話をしてもらい生活できますが、自由に行動することは許されません。しかし獲物を探したり捕らえたりする必要がない彼らにも野生動物と同じような本能があり、本能を満たしてあげることも必要です。
人間社会中心に作られた社会なので、飼い主さんが猫の習性をよく理解し、快適に暮らせるように工夫してあげる必要があります。つまり、猫の本能、欲求を人間社会に適応する形で満たしてあげる必要があります。
まずバランスがとれた食事、適度な運動、安心していられる場所、本能を満足させる遊び、刺激ある生活、そして適切なメディカルケアも必要です。

本能を満たす事
多くの飼い主さんは、猫の問題行動は猫の方に原因があると考えている人が多いと思いますが、実は上記のようなニーズが満たされていないために起こっていることの方が多いのです。特に本能的な行動にははけ口を作ってあげることも大切です。

8月〈2〉 食事、メディカルケアについて

この記事は2009年8月現在制作された内容です。記載内容は予告なく修正、変更を行なう場合が有ります。
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