/ 8月〈2〉 食事、メディカルケアについて
食事はそれぞれの猫の年齢や体調に合った総合栄養食を主体にしましょう。猫は美食家なので、つい食いつきの良いものを与えてしまいがちですが、高齢になるとますます偏食になりやすくなるので、元気で食欲のある時期に何種類かの物を食べる練習をしましょう。風味、食感の異なるものを与え、食べれるもののレパートリーを広げておくことで将来病気になったときでも処方食を受け入れやすくなります。
もちろん、無秩序に好むものを与えることは賛成できませんが、犬と同様に1日の食事の1割程度のカロリー量を総合栄養食以外のものを与えたからといって栄養バランスを崩すことはありません。

食事も楽しませながら
自然界では起きている時間の約8割を食べることに使っているといわれています。獲物を探したり、追いかけてり、捕らえて食べるということ全部を含みます。
食べるということにそれだけのエネルギーを使う猫ですが、食事をお皿に入れて与えれば3分ぐらいで終わってしまいます。結果的に余ったエネルギーは他に発散すべき対象がなければ、飼い主さんや同居動物へのじゃれ咬みの原因にもなります。ですから、毎回食器に入れて与えずにおもちゃなどに入れて与えてみると良いでしょう。しばらく熱中させることができます。

食事も楽しみながら
猫の草
猫が草を食べることについては、ビタミン補給や繊維の補給、毛玉を吐き出すためなどの意味があるといわれていますが、栄養学的には総合栄養食を食べていれば問題ないといわれています。しかし、室内飼いの猫は自然との数少ない接点でもあり、猫が好む草を与えることにより観葉植物などを食べる危険性を減らすことができます。


犬は多少汚れた水でも気にせず飲む子もいますが、猫は飲むことを我慢してしまう子が多いと思います。猫は泌尿器の問題になることが多いので日ごろから水を十分に飲める環境を作ってあげましょう。入れ物も好みがありますので色々試してみましょう。

ニーズを満たすメディカルケア
外出しない猫でも飼い主さんが持ち込む危険性があることや、ペットホテルや動物病院に来ることなども考えてワクチンの接種も考えて見ましょう。
また、外に出なくても避妊や去勢手術もしてあげましょう。大人になると同居猫と交配してしまったり、油断した際にドアから出てしまい妊娠してしまう可能性もあります。また、性成熟を迎えるとオスは尿スプレー、雌では発情期の過剰な鳴き声などの問題が起こる」場合があります。
メディカルケア
来月も第三弾お伝えします。

参考資料 インターズーのAS4、5月号参考

8月〈1〉 猫のニーズを理解する

この記事は2009年8月現在制作された内容です。記載内容は予告なく修正、変更を行なう場合が有ります。
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