今月は前回に引き続き、角結膜炎をご紹介します。角結膜炎とは、目の表面を覆う角膜と、角膜の周囲の結膜に炎症が起こる病気です。充血やかゆみを引き起こします。原因はさまざまで、他の目の病気も併発していることが多いのが特徴です。犬はかゆみや痛みのために、前足で目をこする様なしぐさを見せます。
☆チェックポイント 目の周りの毛の色が変色している、目の周りの毛が濡れている、まばたきが増えたなど。
☆なりやすい犬種 チワワ、シー・ズー、マルチーズ、ウェスティー・A・コッカー、フレンチブルなど。
☆なりやすい要因と予防・治療方法 @毛の刺激 目の周囲の毛が眼球を刺激し、炎症を起こします。特に長毛種に多く、目の周囲の毛をカットすることで予防できます。 Aケガ 草や木の枝などが目にあたることにより角膜と結膜に炎症が起こります。散歩のときに草むらに顔を突っ込んでいないか気をつけて見てください。
Bアレルギー ハウスダストや食べ物によるアレルギーとして症状が出ることも。原因となる物質を出来るだけ取り除くため部屋の掃除や、アレルギー用の食餌に切り替えるなどが考えられます。
C細菌 細菌が目に入り込んで炎症を起こします。抗菌剤の目薬を点眼します。
Dシャンプー ドライヤーの熱やシャンプー剤などが目に入るケースが多いようです。
Eドライアイ 涙の量が減ることにより炎症が起きやすくなります。
皆さんのワンちゃん・ねこちゃんはこのような症状は現れていませんでしたか?もし気になることがあれば一度ご来院ください。
来月はドライアイを特集します!
@Sakai_ah からのツイート