坂井獣医科動物病院

/8月〈1〉 「子犬のしつけ 〜よくある問題解決編〜」
新しい子犬を飼う前に
子犬を求める際に多くの飼い主さんは単に可愛らしいからとか流行している、または寂しいなどの理由で後のことを考えず衝動的に購入する傾向があります。
新しい子犬を飼う前に、どういった子犬がほしいのか、飼育目的は何か、自分たちの生活環境に適した犬種や性別などといったことをもっと慎重に考えたうえで家族全員の同意を得たら購入しましょう。
これらの努力がこれから迎える子犬の幸せにつながり、問題行動の予防にもつながります。

子犬のしつけ1
家族の協力があってこそです

はじめて子犬がやってきたら
はじめて子犬が家庭にやってきた時大事なことは、最初の数週間は子犬との時間を可能な限り多くとって世話をしてあげましょう。
そうすることで、子犬が新しい環境に早くなれる事につながりますし、環境への戸惑いも減らせ安心させることができます。

子犬のしつけ2
子犬をしつける
子犬が家庭に来てからの1週間がもっとも大切な時期になります。

なるべく早くから失敗させない排尿のしつけと他の物に対して咬む行為を無くすための咬むおもちゃを与えはじめましょう。家を排泄物で汚したり、咬んで物を壊したり、無駄吠え・分離不安(家に一人でいることへの精神的不安で起こる問題行動)を起こすといった問題を防ぎましょう。

家に誰もいないときは、子犬を制限できる遊び部屋や犬小屋などに入れておきましょう。その部屋には安心できるベットと新鮮な水を与え、あきさせないおもちゃをいくつか入れておき一時的に排泄できるトイレを用意しておきましょう。場所の制限をすることで家の中での問題行動を防ぐことができ、咬むおもちゃで咬むことを覚え自分のトイレを使用することの可能性を高めるでしょう。家にいて子犬の相手が出来ないときでも制限できる場所に短時間入れ退屈しないように咬むおもちゃを2,3個入れておきましょう。

こうすることで間違いを防ぎ、他の物に対して咬むということの可能性を無くし、場所を制限することで排泄のタイミングも予測しやすくなるでしょう。予測できればしつけはしやすくなり、どこで排泄するか教え正しい場所でしたことに対して褒めることが出来ます。また居場所を制限すれば一時的に排泄を抑制でき間隔を置いて正しいトイレに連れて行けば排泄するようになるでしょう。その時ご褒美を与えることが出来ます。

こういった居場所の制限は一時的な管理でトレーニング方法でもあります。一度子犬が家庭のルールを学んでしまえば家の中を好きにさせても構わないでしょう。


トイレの失敗は
1.上手にしたら褒めること
2.しつこく怒らないこと
3.諦めないこと
根気よく、根気よく
子犬のしつけ3子犬のしつけ4
おもちゃ選びのコツは
1.誤飲しない大きさ
2.壊れた時に尖らない材質
3.紐状になる場合、
飲み込ませないこと

8月〈2〉 「子犬のしつけ 〜食事編〜」
この記事は2006年8月現在制作された内容です。記載内容は予告なく修正、変更を行なう場合が有ります。
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