坂井獣医科動物病院

/8月〈2〉 「子犬のしつけ 〜食事編〜」
食事管理
バランスの取れた食事を月齢や体重にあった量と回数で与えましょう。また、パピークラスではしつけのためにドライフードやそれ以外の食べ物をご褒美として与えます。日ごろから単なるおやつとして与えるのではなく、しつけのご褒美として与えるようにしましょう。

食事の関連性
子犬に食事を与えることは「自分の命の次に大事な食事を与えてくれる存在」、そして「飼い主さんは自分の食べ物を取り上げる存在ではない」ということを、覚えさせます。

食事のときに行うお勧めトレーニング
子犬の時期の食事は1日3〜4回あるので、その食事の機会を使ってさまざまなことを教えることができます。

(1)アイコンタクト
食事の入った容器を持ち子犬の前に立ちます。子犬が飼い主さんの目を見たら名前を呼びほめて、フードを1粒与えます。これを食事のつど繰り返し、子犬が名前を呼ばれたらすぐに飼い主さんの目を見るように練習させ、目を見るようになったら続いて「まて」や「おすわり」「ふせ」なども教えてみましょう。

(2)おいで
食事の入った容器を持ち部屋の中を歩き回ります。子犬がついてきたら「おいで」といい、そばまで来たらフードを与えます。これを食事のたびに5回ぐらい行います。うまくできるようになったら食器はテーブルの上などにおいて、フードを手に持って同様に「おいで」の練習を行います。

(3)クレートトレーニング
フードの入った食器をクレートの中にいれドアをしめます。子犬がクレートに入りたいという気分が高まってきたら「ハウス」といって中に入れ、クレートの中で食べさせます。子犬が喜んでクレートの中に入るようなったら「ハウス」といって、クレートの中に入ったらほめて食事を与えます。

子犬のしつけ5
人の言葉や動作に注目する様
習慣付けましょう。
熱中症1
教えた人の命令だけに
従うということが無いよう、
しつけは家族みんなで
教えていきましょう。

食器を持っている飼い主さんに対して飛びついたり吠えたりして要求するときは無視して、号令に従ったときのみ食事を与えるようにしましょう。
このような行動をしたときに食事を与えると、これらの行動を強化することにつながります。それでも興奮してしまう場合はフードを与えるタイミングが不適切な可能性もあります。また、おなかが空きすぎている場合もあります。

この記事は2006年7月現在制作された内容です。記載内容は予告なく修正、変更を行なう場合が有ります。
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