坂井獣医科動物病院

/5月〈2〉 ワクチンで防げる病気
狂犬病
咬まれたり、舐められたりすることで全哺乳類に感染し、発症すると100%死亡する人獣共通感染症。神経がおかされ、最後には全身に痙攣があらわれ、死にいたります。

犬ジステンパー
発熱、下痢、神経症状などが起こり、全身がおかされ、治癒してもいろいろな後遺症に悩まされます。死亡率も高く、怖い病気です。

犬パルボウイルス
血液の混じったひどい下痢や嘔吐を起こす腸炎型がよく知られていますが子犬に突然死をもたらす心筋型もあります。伝染性が強く死亡率も非常に高く怖い病気です。

犬伝染性肝炎
尿からウイルスが排泄され、他の犬に感染します。元気や食欲がなくなり、嘔吐や下痢のほか肝炎による黄疸が起きたり、眼が白く濁ることがあります。

犬アデノウイルス2型感染症
肺炎、気管支炎、扁桃炎など呼吸器の症状を起こします。「ケンネルコフ(風邪症状群)」の症状を示します。

犬パラインフルエンザ
呼吸器病で咳や鼻水、扁桃炎を起こします。犬が集団生活している所で発症しやすい呼吸器の病気です。

犬コロナウイルス感染症
腸炎を引き起こす感染症です。下痢や嘔吐が起こります。パルボウイルスと混合感染すると症状はいっそう重くなります。コロナとパルボを一緒に予防することが大変重要です。

犬レプトスピラ症
細菌によって腎臓や肝臓が侵される、人と動物共通の怖い伝染病です。代表的なのは、歯ぐきの出血や黄疸がみられる黄疸出血型と高熱、嘔吐、下痢を起こすカニコーラ型の2種ですが、この他にもいろいろなタイプがあるので注意が必要です。アウトドアで活動する犬ほど感染しやすいので、予防が大切です。

猫汎白血球減少症
著しい白血球の減少がみられ感染すると致死率の高い病気です。腸炎、嘔吐、下痢を起こし急死する場合もあります。伝染力が強くホコリとともに運ばれるので室内飼いの猫でも注意が必要です。

猫ウイルス性鼻気管炎
くしゃみ、咳など風邪に似た症状です。空気感染だけでなく目やに鼻水などの分泌物からも感染します。子猫が感染すると死亡率が高い病気です。

猫カリシウイルス感染症
風邪の症状がでます。ひどくなると、口や舌に潰瘍や水泡ができ、食欲不振やよだれがでることもあります。肺炎が出ることもあります。

猫クラミジア症
重度の結膜炎が主な伝染病です。目やに涙目、慢性肺炎や鼻炎からくるくしゃみ、咳、鼻水などの風邪に似た症状も見られます。

猫白血球ウイルス感染症
白血病やリンパ腫をはじめ、さまざまな疾病を引き起こす怖い病気です。いったん発病してしまうと、3年以内に80%死亡するといわれています。

5月〈1〉 ワクチン接種はなぜ必要か?
この記事は2007年5月現在制作された内容です。記載内容は予告なく修正、変更を行なう場合が有ります。
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