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ノミ
日本では環境的に重要であるのはイヌノミ、ネコノミです。どちらのノミも犬猫両方に寄生します。最近は、犬猫に寄生するノミはほとんどネコノミと考えられています。成虫のノミが寄生するとノミは宿主(犬、猫など)を変えることはありません。
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成虫のノミ
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症状
ノミに刺咬されることによって、局所的に反応が生じて強い掻痒が引き起こされます。刺咬が繰り返されると、ノミアレルギーに進行します。ノミの刺咬によって犬、猫に感染する合併症があります。
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ノミアレルギー性皮膚炎
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●瓜実条虫(ノミが中間宿主)
犬や猫が皮膚の痒い部分を咬んだり舐めたりした時に皮膚に寄生したノミを摂食して経口感染します。
●Hemobartonella felis
主に猫の疾患です。血液に寄生して貧血を起こす原虫の媒介体としてもっとも高いとされています。身体が弱ったりしたときに発症しやすいです。
●瓜実条虫(ノミが媒介)
猫ひっかき病の原因菌です。猫は無症状ですが、ヒトが感染すると発症します。
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対策
ノミの寄生が疑われる場合は体全体を調べてください。見た目にはノミがほとんどないようにみえても腋の下などのノミ糞でノミの寄生を確かめることができます。黒いノミ糞は水に浸すと溶け出して赤褐色になります。ノミの寄生が確認されたらノミの駆除について動物病院に相談しましょう。駆除の方法としては、スポット式の駆除剤が多く使われています。
※量販店で販売している物には効果が薄い物もあります。
その他には家の中での繁殖を防ぐ為に掃除は重要です。ノミの卵は粘着性がないので家庭の中のじゅうたんの中、畳のへりなどにたまり、条件によっては孵化します。ノミの宿主である犬、猫についたノミを駆除することも重要ですがお家のノミの駆除のことも考えることが重要になってきます。
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7月〈2〉 人獣共通感染症 |