/ 5月〈1〉 クリッカートレーニングについて
最近日本でもトレーニングの一つとして使われるようになってきたクリッカートレーニングについてお話したいと思います。
クリッカーは、人と犬のコミュニケーションのツールであり、犬の可能性を引き出す道具箱の一つです。
ただし、使用する前にクリッカーというものの意味を正しく理解しておきましょう。使用を誤るとクリッカーでできる可能性も半減してしまいます。

もっと正確に犬に伝えることはできないだろうか?
犬に人間の言葉は通じません。しかし、誉めてあげたいとき人間は、言葉でコミュニケーションとろうとします。これは、犬、人間にとっても大切なコミュニケーションだと思っています。でも、言葉のわからない相手にコミュニケーションするのは、手間や時間がかかります。そこで、この、クリッカー&クリッカートレーニングが活躍します。
曖昧な人間の言葉よりも、犬にとって理解しやすくクリッカーの「カチッ」という音の刺激で、正確に伝えることにより、犬の学習能力はグーンとスピードアップします。しつけやドッグスポーツなどクリッカーを使ってできることはたくさんあります。クリッカーを使って何を教えるかはあなた次第です。

クリッカーってなに?
クリッカーとは、指でボタンや板バネ自体を押すと「カチッ」っと言う音が出る、板バネをプラスチックで覆った、手の中にスッポリと収まるサイズのものです。(最近では板バネを使わない電子式のものもあるそうです。
最近ではペットショップでも見かけることが多くなりました。もちろんネットでも購入できます。クリッカーもいろんな形、音の大きさなどがあるので人間、犬にあった物を選びましょう。

クリッカー
クリッカートレーニングの理論とは
クリッカートレーニングを簡単に説明すると、犬が自主的に行う行動に対して正確に近い行動に「カチッ」とクリッカーを鳴らし、徐々に正解の行動を引き出していくというものです。これは正解に近づいていない無駄な行動をどんどん切り捨てていけるということです。専門用語でシェイピング/行動形成といわれ、クリッカートレーニングの理論的なベースになっています。つまり学習する理論において良いことが起こった直前の行動が強化(今後その行動が発生する可能性が増える)されるということです。
簡単に言えばごほうびが貰えたその直後の行動が今後増えていく可能性があるということです。

クリッカーを鳴らす
5月〈2〉 クリッカートレーニングの問題点について

この記事は2009年5月現在制作された内容です。記載内容は予告なく修正、変更を行なう場合が有ります。
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