|
|
|
診察室日記 |
|
|
2011年11月食事管理 |
|
|
野鳥の食事の中で一番理想的なものは、自然の中で食べているものを与えることですが、それはなかなか難しいでしょう。野鳥は種類によって食性がことなります。偏った食事で栄養障害を起こさないように注意が必要です。保護中に与える食事として身近に手に入れることができるものもあります。
|
|
|
ミルワーム
ペットショップなどで購入できます。通常ビタミン剤を入れて水にミルワームを浸し、仮死状態にしてから与えます。このようにすることで、野鳥はミルワームと一緒にビタミン類を補給でき、しかも餌入れからミルワームが逃げ出すこともありません。
ただし、ミルワームは低カルシウム、高リン食品のため、たくさん与えすぎると骨疾患を起こすことがあるので注意しましょう。
ドックフード
犬用のドライフードを、お湯で柔らかくなるまでふやかし細かくして与えます。または、療法食のa/dや高栄養・免疫サポートを使用することも可能です。
ラディーブッシュ・フォミュラ
雛用の総合栄養食パウダーフードです。ひな鳥の成長期にあわせた食事で穀物食の雛には良好です。これを水で練って与えます。市販されているすり餌も同様に使用できます。
ペットバードの配合飼料
あわ玉や小鳥用、はと用、鶏用などが市販で販売されています。水やお湯でふやかしたものは腐りやすいため、食事を与えるごとに新しいものをつくるとよいでしょう。1つの種類ばかり与えるのではなく、何種類かを組み合わせて与え、体重の増加をチェックしていきます。
|
|
|
|
|
|
リハビリと放鳥
野鳥ではさし餌から自力で採食を始めるころ、羽ばたきや羽づくろい水浴びなどに興味を持ち始めます。このころから身体がしっかりしてくるころなので、広い部屋でできるだけ長時間、自由に飛ばせるようにします。また、床に餌をまいたりして自力採食の練習をさせます。水浴びの練習もさせます。外の環境や気温にに慣らす練習もします。
必要以上に野鳥に触れたりせず接触をさけましょう。
放鳥はできるだけ保護した場所で行うようにしましょう。放鳥の日も晴れた日を選び時間帯も夜行性なら夜間、昼行性なども考慮しましょう。放鳥前は餌をたくさん与えて自然に飛び立っていけるようにしてあげましょう。
|
|
|
|
|
|
2011年11月 野鳥について(2) |
|
|
|
この記事は2011年11月に制作された内容です。 |
|
|
9月記事/11月記事〈1〉へ/診察室日記に戻る/ |
|
|
|