どんな咳かを理解しよう!乾咳?湿咳?痰産生咳? 乾咳は、気管虚脱などの喉頭や気管疾患に関連して発生します。湿咳は気管支肺炎など肺実質性疾患、痰産生咳は慢性気管支炎や気管支虚脱などの末梢気道疾患が関連します。
咳はいつおきるのか? 興奮時のみの咳は気管虚脱や心肥大による気管支の圧迫が疑われます。安静時にも咳があれば、慢性心不全、慢性気管支炎、気管支虚脱、気管支肺炎が疑われます。
咳の時間帯は 夜間や朝方に多い咳は、慢性心不全や慢性気管支炎、気管支虚脱などでみられる痰産生咳が原因の場合が多いです。1日中みられる咳は、それら慢性疾患が進行した場合や気管支肺炎が疑われます。
咳の回数などは 2,3回咳をして痰を吐き出すようなしぐさをして終わる単発性発咳は、重大な問題を生じているのではなく、後鼻漏などによる咽頭炎が多いものです。
持続性発咳は、ケンネルコフや気管虚脱のように気管に広範に炎症が生じていたり、慢性気管支炎や気管虚脱の可能性があります。
2012年6月 看護時の注意点