目の裏側をおおっている網膜の層が炎症を起こし、液体がたまることにより網膜がはがれる病気です。はがれた側の目は、視覚の一部を失うことになります。犬の場合は、外的な衝撃で起きるのではなく突発性の場合が多く原因ははっきりしていません。また見た目はきれいなままなのに、剥離を起こしていることもあります。
☆チェックポイント 物にぶつかる、急に怖がりになったなど ☆なりやすい犬種 シー・ズー、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、イタリアン・グレーハウンド、トイ・プードルなど ☆予防と治療 予防: 原因がはっきりしないため予防は難しいですが、視力低下に伴って物にぶつかる、急に怖がって動きたがらなくなる、などの日ごろのしぐさに注意を。ただし、片目だけ網膜はく離した状態は、視力を完全に失ったわけではないのでまったく動かなくなることは少ないです。しかし、見えない眼の方に顔を傾けるようなしぐさや、壁伝いに歩くなど、以前と違う行動が見られるようになったら、一度診察することをお勧めします。また頭をぶつけたときに目の表面に傷が付くこともあるので気をつけて。定期的な検査により早期発見が大事です。
治療: はく離がおき始めてしまったら点滴や注射、目薬、飲み薬などで炎症をおさえ、はく離を止める治療を行います。はがれかかった網膜にレーザーをうつことにより、それ以上のはく離を食い止める処置を行うこともあります。全はく離の場合は治療が難しいです。
次回はぶどう膜炎を特集します。
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