坂井獣医科 Sakai Animal Hospital
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診察室日記
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  2014年12月 猫の口内炎について2  
 

 前回に引き続き、猫ちゃんに多い口内炎を特集します。口内炎にかかっても軽症のうちなら抜歯をしなくても治るケースも。重症化すると治りにくい病気だからこそ、早期発見・早期治療が大切。よく観察して気になることがあれば早めに診察を。

 
     
  1猫イメージ画像01どうやって見つければいい?
 猫の口を開けなくても口内炎を見つけられるチェックポイントをご紹介します。
・フードや水に口をつけようとしてやめる
・食べながらフードをこぼす
・食べながら首を横に振る、声をあげる
・食べようとしない、飲もうとしない
・鼻をつく口臭がする
・よだれが出る、口の周りが汚れたり、荒れたりしている
・前足で口の周りをしょっちゅう触る、前足が汚れている、毛が薄くなっている
・口を開けたときに、口の中が赤く見える
・あまり動かない
・口をクチャクチャする
・毛づくろいをしなくなった

 
     
  猫イメージ画像02もし口内炎になってしまったら…
 一般的に、まずは内科的治療で様子を見ることが多いでしょう。抗生物質、炎症や痛みを抑えるステロイド、ウイルスを抑えるインターフェロンなどです。
 また、外科的治療として歯石除去や抜歯があります。重症の場合は抜歯がもっとも有効な治療法になります。ただし、麻酔や手術に耐えられるだけの体力が必要です。猫はすべての歯を失っても、もともとほぼ丸飲みしているので、今まで通り食べることができます。
 
     
  猫イメージ画像03なる前の予防が一番!
1.口内の細菌を減らす

 できれば毎日デンタルケアを。難しいようなら定期的に病院で口内チェックを。口内炎の発症には、口の中の細菌が大きく関係していると考えられています。デンタルケアで細菌の温床となる歯垢・歯石の付着を防ぎましょう。

2.ウイルス感染を防ぐ
 定期的にワクチンを接種し、完全に室内飼いにしましょう。

3.免疫力を低下させない
 ストレスは免疫力を大きく低下させる素。なるべくストレスをかけないようにしましょう。また、栄養バランスのよい食事を与えましょう。
 
     
   猫ちゃんにとってとてもつらい口内炎を予防することは、愛猫との関係をより良いものにするでしょう。寒さに向かう季節、お身体には気を付けてお過ごしください。  
     
  この記事は2014年11月に制作された内容です。  
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