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2015年4月 病気を媒介するおそれのある虫について2 |
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春の風が心地良い季節となりましたが、皆様いかがお過ごしですか?今回は前回に引き続き病気を媒介するおそれのある「虫」の「ノミ」を特集します。 |
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ノミとは… |
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人や犬、猫など動物の血を吸います。発達した後ろ足で飛びつくなどして寄生し、毛の間をすばやく動き回ります。そのため寄生しても発見しにくく、見つけても捕まえるのは難しい虫です。高温多湿を好むため夏場は次々に産卵し、寄生数も爆発的に増えます。温かくて湿気がこもりがちな愛犬のベッドやじゅうたん、ほこりがたまりやすい部屋の隅などに多発します。 |
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ブラッシングの際、毛の根元を何かが動いた、細かな黒い粒が見つかったら、ノミがいる可能性が大!ブラシについた黒い粒を湿らせたコットンに置き、周囲が赤くなってきたら、それはノミのフンです。ノミを捕まえて手でつぶすと病原体をばらまく恐れがあるので見つけたら受診を。 |
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ノミによるおもな病気 |
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ノミアレルギー性皮膚炎
ノミの唾液などにアレルギー反応を起こし発症します。反応を示さない犬もいますが、アトピーなどの疾患があるとノミにも反応しがちに。発疹や脱毛がみられ、激しいかゆみを伴います。背中や腰から下に症状が出やすいです。 |
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瓜実条虫症(うりざねじょうちゅうしょう)
瓜実条虫が寄生したノミを犬が飲み込むことで感染します。下痢や食欲不振などの症状が現れることも。ウンチの表面に米粒くらいの白くて動くもの付いていれば、瓜実条虫症の可能性が。 |
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虫対策 |
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先月のマダニ同様、「1.駆除剤を定期的に投与する」「2.生活環境を清潔に保つ」。この2つがノミにおいてもとても重要になってきます。そして2の掃除についてですが、ノミの卵はとても小さく軽いものなので、家具の隙間や裏もしっかり行いましょう。 |
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桜の便りも聞かれますが、暖かい春の風を感じにお散歩に出てみましょう!次回はそろそろ予防のシーズンに入る「フィラリア」についてお話します。 |
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この記事は2015年4月に制作された内容です。 |
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