坂井獣医科 Sakai Animal Hospital
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診察室日記
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  2018年4月 肥満について(2)  
     
 
肥満かどうかを確かめてみよう
   ワンちゃんとネコちゃんの肥満を確認するために、「ボディ・コンディション・スコア(BCS)」という方法がよく用いられます。
  肥満の5段階評価(犬・猫共通)
肥満の5段階評価
この模型は当院の診察室にもありますので、ぜひ触ってみてください。かなりリアルな触感ですよ。
   
「うちの子は肥満?」チェック
□1歳の時よりも体重が重い。
□人間と同じものを食べることが多い。
□ペットの正確な体重を知らない。
□1日の食事量を決めていない。
□歩きたがらない。
□避妊・去勢をしている。
□「コロコロしてかわいいね」と言われたことがある。
□階段の昇り降りができなくなった。
□おなかのへこみ、腰のくびれがない。
↑ひとつでも当てはまったら、要注意!
   

ダイエットをはじめよう!

 

 先のチェックで肥満・肥満傾向にあると感じたら、まずは食生活を見直してみましょう。「ダイエットなら運動しなくちゃ」と思われるかもしれませんが、身体が重い時に無理な運動をすると関節や腰などを痛めます。太ってしまった原因に特に多いのが、おやつのあげ過ぎです。

  犬・猫に置き換えると
  おやつのあげ過ぎ
   少ししかあげていないと思っていたら、家族があげていた分を合計すると「たくさん」だったということもあります。1日分のおやつの量を決めたり、1日分のごはんからおやつとして与える分をつくったりしておやつのあげ過ぎを防ぎましょう。
   
主食であるドライフードも見直してみる
   今日では、たくさんの会社から減量を目的とした様々なフードが発売されています。「今あげている一般食の量を減らせばいいのでは?」と思われるかもしれませんが、一般食は減量を目的としていないため、食事量を減らすと一日に必要な栄養をどうしても摂取することができないのです。
 減量フードのなかには、「たくさん食べられるのに低カロリーで栄養もしっかり摂取できる」というような食いしん坊さんには嬉しいご飯もありますよ(※当院でも数種類取り扱いがありますので、気になる方はお気軽にお声がけください。サンプルがある場合もございます)。
   
食生活の改善だけで、体重が減少する子はたくさんいます。
 

 身体が軽くなれば自ずと運動量も増えてくるはずです。本人の活動量が増えてきたら、散歩の量を増やしたりボール遊びなどを多くしたりしてみましょう。

 
     
   いかがでしたか?ワンちゃんネコちゃんと普段接する時間が短い人ほど、おやつや美味しい物を与えてしまう傾向が強いといわれます。また、本人たちも大変賢いので、「あの人のところに行って、ジッと見つめていれば美味しい物が出てくるぞ」ということを把握しています。美味しい物を与えるばかりが愛情ではありません。ここは心を鬼にして、正しい食生活を守りましょう。   
  参考:ヒルズ、ロイヤルカナン

 
  この記事は2018年4月に制作された内容です。  
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